スーパームーンと皆既月食〜なぜ赤く見えるのか〜

2021年5月26日20:00過ぎに、皆既月食が観測されました。

地球の影に月が隠れることを月食と言いますが、なぜ赤く見えるのか不思議に思う方もいたと思います。
その謎から、月食の仕組みまで一気にみていきたいと思います。

月食とは？

まず、月食とはどのような現象のことなのでしょうか？

月食は、月が地球の影に入ることで、月が暗く見えたりかけて見えたりする現象のことを言います。

太陽、地球、月が上の図のような位置関係になったときに月食が起こります。
月が太陽の反対側に来る時ですから、月は必ず満月なのです。

月の位置によって月食の名前も変わるそうですが、今回はそこは省略します。

気になる方は、こちらのサイトをご覧ください。

ここでひとつの疑問が生じます。
それが、「満月なら必ず月食が起こるのではないか？」ということ。

もしそうなら、月食のたびにニュースになることはありませんよね。

実は、太陽の軌道（黄道）と月の軌道（白道）が若干ずれているため、必ずしも月が地球の影に入るわけではないのです。
そのため、月食はかなりレアな現象としてニュースなどでも報道されるのです。

皆既月食を見ていて、なぜ月が赤く見えるのか疑問に思う方もいたと思います。

月は、太陽の光を反射しているため地球から観測可能です。
そのため、地球の影に入ると本来は全く見えないはずなのに、なぜ赤く見えるのか？

これには、明け方や夕方の空が明るく見えるのと同じような理由があるのです。

明け方や夕方の空が赤く見えるのは、「太陽光が大気を通過する際、空気の分子と波長の短い青い光が散乱され、赤い光のみが地球に届くから」でした。

こちらについては、別の記事でも紹介していますのでそちらもご覧ください。

地球の影にある月には、地球の大気で散乱された後の赤い光のみが届くために、月食において月が赤く見えるようになるのです。

地球の大気があってこその現象ということですね。

今回のような皆既月食は、次いつ観測することが可能なのでしょうか。

月食は、意外と頻繁に起こっていたりします。
部分食も含めると、半年に1度ほどは世界の何処かで観測できたりします。

ちなみに前回、日本で皆既月食が観測されたのは2018年7月28日ですので、およそ3年ぶり。

しかしながら、“日本”で“皆既月食”が観測可能となるとなかなか頻繁には起こりません。

次回、日本で皆既月食が観測可能な日は2022年11月8日です。

僕は今回、頑張って写真をとってみようと思いましたが、三脚を使わなかったりカメラの望遠機能が不十分だったりしたため、いい写真は撮れませんでした笑

最後におまけとして、自分で撮った写真を載せておきます。
次回こそはリベンジです！