昼間の空は青く、朝や夕方になると赤くなるというのは皆さんもご存知のはずです。
しかし、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
我々人間は、光が目に届くことによって物を見分けることができます。
りんごは、りんごに当たった光のうち、赤色以外の色はりんごに吸収されてしまうために赤く見えるのです。つまり、りんごからの赤い光が目に届いているから赤く見えるのです。
しかし、りんごと違って空とは空気ですから、本来は無色透明のはず。
それなのに、なぜ時間帯によって青く見えたり赤く見えたりするのでしょうか?
その答えは、「散乱」と呼ばれる現象が起きているから。
霧の中で、車のライトの道筋などが見える時がありますよね。
あれが散乱です。
散乱とは、光と微細な粒子(霧だと細かい水滴、空気中だとちりなど)とぶつかることにより光が拡散することを言います。
太陽光は、7種類の色で構成されています。(虹と同じ色です)
この7種類の光は、「波長」と呼ばれる1つの波の長さが異なります。

赤い光の波長は長く、青い光の波長は短くなっています。
波長が短い光ほど散乱が起きやすく、波長が長い光ほど散乱が起こりにくいのです。
(ここから先は少し難しくなるのでカット。興味がある方は調べてみてください)
昼間は、太陽が観測者の真上付近にあります。一方で、夕方には太陽は観測者からかなり離れた位置にきます。
昼間は、比較的波長の短い青い光が多く散乱されます。
そのため、空は青く見えるのです。
一方、朝方や夕方は観測者付近では、観測者に光が届くまでに青い光が散乱されて減少するため、赤く見えるのです。
今回は、空が青く見える理由についてでした。
身近なところにも謎がたくさんありますね。
また次回もお楽しみに!
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