今回は、マウスピースを用いた歯列矯正で陥りがちな「中断」というテーマについて。
マウスピースを用いた矯正では、様々なことを自分で管理する必要があります。
ワイヤーと違って目立たない分手間がかかるのがマウスピースを用いた、インビザライン矯正になります。
友人も偶然、同じ歯医者さんでマウスピース矯正をしていました。
しかし、友人は開始後1週間で挫折したそう。
今回はその時のエピソードを踏まえて、マウスピース矯正で陥りがちな中断についてまとめてみようと思います。
目次
マウスピース矯正は挫折しやすい?
実は、マウスピース矯正は挫折しやすいと言われています。
その理由は、主に2つあります。
取り外しが可能である
取り外しが可能であること。
一見これはメリットのように思えるかもしれません。
しかし、取り外しは「可能なこと」ではなく「行わなければならないもの」と言ったほうが正しいかもしれません。
取り外しができること自体はメリットになります。
しかし、取り外しをしなければならないということはデメリットでもあるのです。
マウスピースをしたままで、飲食をすることはできません。
水を飲むことだけが、唯一マウスピースを装着したまま許されていることになります。
そのため、基本的には飲食の際にはマウスピースを取り外す必要があります。
これが、「マウスピースが取り外しが可能である」という理由になります。
そして取り外した後には、なるべく早く装着する必要があります。
この、マウスピースを付けては取ってという一連の流れが面倒くさいのです。
面倒くさいが故に、次第にマウスピースを外したままの状態になってきます。
すると再び装着するのがさらに面倒くさくなってしまい、結果としてマウスピース矯正を中断してしまうのです。
マウスピース矯正においては、20時間以上装着した日を1日としてカウントします。
そして7日後に新しいマウスピースに交換します。
マウスピースを外している時間が長いほど矯正期間が長引きます。
マウスピースにはこのような時間の制約があります。
この制約が、挫折を招く主な原因だと考えています。
実際に友達も、この手間を挫折の理由の1つにあげていました。
口の中の違和感に耐えられない
マウスピースの装着から(個人差もありますが)2週間ほどは口の中の違和感がひどいのも特徴です。
そのため、できる限りマウスピースを外していたいという思いに駆られます。
もちろん、2週間もすれば大体は慣れてきます。
しかし、いきなり口の中にプラスチックのマウスピースを1日20時間以上も装着しているとなると、かなり大変です。
実際に僕も、夜は気になって眠れないことなどがありました。
これを乗り越えることが、1つ目の関門といっても差し支えないと思います。
しかし、こちらは先程の理由に比べたら些細なものかもしれません。
こちらは2週間ほどで全く気にならなくなりますから。
人間、慣れとは恐ろしいものですね。
マウスピース矯正を中断してしまったら?
マウスピース矯正を中断してしまうと、一から検査が必要となります。
矯正の途中で辞めてしまった場合、矯正を始める前と違った歯並びになってしまいます。
そのため、一度中断してしまうとマウスピースがはまらなくなってしまいます。
つまり、最初から矯正を始めるのと全く同じ状況となってしまうのです。
再開するにあたって、再検査を行いマウスピースを作り直す以外に方法がありません。
この場合は再治療となり、(僕が通う歯医者では)25万円+税の装置代(マウスピース代)が必要となってきます。
中断した人の中には、このお金を払いたくないという人も一定数いるようです。
絶対やめるな!マウスピース矯正
マウスピースに関わらず、矯正は保険が適用されないため100万円以上の費用がかかります。
そのため、一度中断したマウスピース矯正を再開するにあたってさらに25万円以上の金額が必要となってきます。
多額の費用を払って矯正を行う場合、ほとんどは自分の意思で矯正を始めようと思ったのではないでしょうか?
それなのに、時間がさらにかかるだけではなく費用も膨らんでしまうのが矯正の中断です。
ですから、よほどの理由がない限り、中断は絶対に辞めてください。
お金も時間ももったいないですよ!
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